2015.07.26 Sunday
(143)「みなしご達/Gulliver」(ガリバー)
ノー・カット(NC)輸入版DVDで見る 第5シーズン12話(日本第4シーズン58話)
・お薦め度★★ ・迫力度★ ・感動度★★
●あらすじ
後方の町にジープを取りに行くという雑用でサンダースはリトルジョンに一晩の骨休みを与えた。しかし好意は裏目に出て、ドイツ軍戦闘機の襲来によりリトルジョンは重傷を負う。リトルジョンを見つけたのはフランスの孤児たち4人。彼らにとってリトルジョンは現金を得るための獲物だった。しかしリーダーのアンリの思惑ははずれ、ドイツ軍が孤児たちの隠れ家に迫る。きわどい所でドイツ軍の撃退に成功するが、リトルジョンの世話をするうちに心を動かされたクリスティーナはリーダーのアンリとの別れを決意し、リトルジョンを助けアメリカ軍の元へ向かう。
●出演レギュラー:サンダース、リトルジョン
その他の出演者:子役4人
スティーブン・アーングリム(リーダー格・アンリ)、ドン・アントワーヌ・ファブリス(ジョン)
ヴィッキー・マルキン(クリスティーナ)、ジェレミー・ポール・アンドレ(幼いマルセル)
●感想&コメント
・サンダースはトラックを運転している。いかにも安全な戦線後方のふんいきだが、例によってドイツ軍は出てくるし、フランスの孤児たちは両軍の中間地点にいる。おまけに後方の町にはドイツ軍の砲弾が降り注ぎ、撤退のために書類を焼き始めている。
・ジープで走っていると突然ドイツ軍戦闘機が登場するのもかなり無理な設定。この時期の制空権は完全に連合軍のもので状況は逆。ドイツ軍の装甲部隊などは常に夜間移動を強いられていた有様だった。
・ドイツ空軍のメッサーシュミット(Me109)役の戦闘機はアメリカのP-51Dムスタング。ドイツや日本など敗戦国の戦闘機や戦車は、終戦時にほとんど破棄され残っていない。そこで映画などでは連合軍のものが代役となったり、改造されて登場する。P-51は遠目ではシルエットが似ていて時々映画でMe-109役で出ている。
・機銃掃射を受けたジープの前部が白くなる。地面に仕掛けた火薬が爆破され白い粉が飛び散るような仕掛けになっているみたい。
・子供達は英語とフランス語を自由に話す。
・リトルジョンを拾うジープの運転手にアンジェロ・デ・メオ。ドイツ軍少尉にサッシャー・ハーディン。捜索に出る曹長はポール・ブッシュ。子供たちの仕掛けた地雷で吹っ飛ぶアール・パーカー。
・親を失い戦争の狭間で自力で生き抜こうとする子供を描いたものは第2シーズンの「小さな情報部員」があった。今回はさらに大人達とは別に生きていこうとする孤児を描くことで戦争の悲惨な一面を見せる、ヴィック・モロー監督の意欲的な作品である。山奥のゲリラでもないのに見つからずに子供達だけで生活しているのは不自然だが。
・連合軍の進撃で解放に沸くフランス市民というシーンは映画でもよく描かれるが、現実には連合軍の爆撃で相当数のフランス人も犠牲になっている。子供達がアメリカも味方と思っていないというのは妥当。
・子供の頃見たときはリトルジョンの演技力のなさが気になって好きな作品じゃなかった。だが今回改めて見ると重傷で弱っている上、子供達の深い傷を知ったリトルジョンの無力感のようなものを感じることができた。
●TVあるいはオリジナルDVDのカットシーン
・マルセルがクリスティーナにピストルを取り上げられ、ひじを突いて笑いクリスティーナを振り返ったあと1分カット。
リトルジョンはクリスティーナを説得しようと話しかけるが「だまって」と繰り返し言われる。マルセルは座って静かにハーモニカを吹く。トラックが町を走り抜けるシーンへ続く。
・ドイツ軍の砲撃が始まり逃げ惑うアンリとジョン。米軍ダッジトラックが映ったあと1分ほどカット。
マルセルはレコード(ワグナーのワルキューレ)をかける。クリスティーナは壊れた人形を縫い付けて直しマルセルに渡してやる。しばらくするとレコードは自然に止まる。リトルジョンが身を起こし水をくれと頼むシーンに続く。
・クリスティーナがこれまでの経緯をリトルジョンに話したあと1分15秒程カット。
アンリ達はまずドイツ兵の歩哨に出会い、話をした後テントの中へ連れて行かれる。ドイツ少尉の「何だって、アメリカの将校がどうした?」のセリフへ続く。
・立ち上がって出て行こうとするリトルジョンにピストルを向けるクリスティーナ。外で「アメリカーナ」と声が聞こえたあと10秒少々カット。
ドイツ曹長は「手を上げて出て来い」と呼びかけ様子をうかがうが何も動きがないのでサブマシンガンをぶっ放すシーンへ。
・続いてリトルジョンとクリスティーナが映り再度「アメリカーナ」と声が聞こえたあと15秒カット。
ドイツ曹長はもう一度出てくるよう呼びかけるが応答なし。それを見たアンリはわき腹を押さえ英語で「負傷してるんだ(wounded)」と2回繰り返す。意味がわかったらしい曹長は「ハインツ、見て来い」と指示。ドイツ兵二人が立ち上がるシーンに続く。
●ドイツ兵戦死者:3名、アメリカ兵戦死者:1名
●出場メカ:P-51Dムスタング(ドイツ軍Me109役で)。米軍GMCトラック、ジープ、ダッジトラック、ダッジWC54(救急車)。
●実写フィルム:特になし。
・お薦め度★★ ・迫力度★ ・感動度★★
●あらすじ
後方の町にジープを取りに行くという雑用でサンダースはリトルジョンに一晩の骨休みを与えた。しかし好意は裏目に出て、ドイツ軍戦闘機の襲来によりリトルジョンは重傷を負う。リトルジョンを見つけたのはフランスの孤児たち4人。彼らにとってリトルジョンは現金を得るための獲物だった。しかしリーダーのアンリの思惑ははずれ、ドイツ軍が孤児たちの隠れ家に迫る。きわどい所でドイツ軍の撃退に成功するが、リトルジョンの世話をするうちに心を動かされたクリスティーナはリーダーのアンリとの別れを決意し、リトルジョンを助けアメリカ軍の元へ向かう。
●出演レギュラー:サンダース、リトルジョン
その他の出演者:子役4人
スティーブン・アーングリム(リーダー格・アンリ)、ドン・アントワーヌ・ファブリス(ジョン)
ヴィッキー・マルキン(クリスティーナ)、ジェレミー・ポール・アンドレ(幼いマルセル)
●感想&コメント
・サンダースはトラックを運転している。いかにも安全な戦線後方のふんいきだが、例によってドイツ軍は出てくるし、フランスの孤児たちは両軍の中間地点にいる。おまけに後方の町にはドイツ軍の砲弾が降り注ぎ、撤退のために書類を焼き始めている。
・ジープで走っていると突然ドイツ軍戦闘機が登場するのもかなり無理な設定。この時期の制空権は完全に連合軍のもので状況は逆。ドイツ軍の装甲部隊などは常に夜間移動を強いられていた有様だった。
・ドイツ空軍のメッサーシュミット(Me109)役の戦闘機はアメリカのP-51Dムスタング。ドイツや日本など敗戦国の戦闘機や戦車は、終戦時にほとんど破棄され残っていない。そこで映画などでは連合軍のものが代役となったり、改造されて登場する。P-51は遠目ではシルエットが似ていて時々映画でMe-109役で出ている。
・機銃掃射を受けたジープの前部が白くなる。地面に仕掛けた火薬が爆破され白い粉が飛び散るような仕掛けになっているみたい。
・子供達は英語とフランス語を自由に話す。
・リトルジョンを拾うジープの運転手にアンジェロ・デ・メオ。ドイツ軍少尉にサッシャー・ハーディン。捜索に出る曹長はポール・ブッシュ。子供たちの仕掛けた地雷で吹っ飛ぶアール・パーカー。
・親を失い戦争の狭間で自力で生き抜こうとする子供を描いたものは第2シーズンの「小さな情報部員」があった。今回はさらに大人達とは別に生きていこうとする孤児を描くことで戦争の悲惨な一面を見せる、ヴィック・モロー監督の意欲的な作品である。山奥のゲリラでもないのに見つからずに子供達だけで生活しているのは不自然だが。
・連合軍の進撃で解放に沸くフランス市民というシーンは映画でもよく描かれるが、現実には連合軍の爆撃で相当数のフランス人も犠牲になっている。子供達がアメリカも味方と思っていないというのは妥当。
・子供の頃見たときはリトルジョンの演技力のなさが気になって好きな作品じゃなかった。だが今回改めて見ると重傷で弱っている上、子供達の深い傷を知ったリトルジョンの無力感のようなものを感じることができた。
●TVあるいはオリジナルDVDのカットシーン
・マルセルがクリスティーナにピストルを取り上げられ、ひじを突いて笑いクリスティーナを振り返ったあと1分カット。
リトルジョンはクリスティーナを説得しようと話しかけるが「だまって」と繰り返し言われる。マルセルは座って静かにハーモニカを吹く。トラックが町を走り抜けるシーンへ続く。
・ドイツ軍の砲撃が始まり逃げ惑うアンリとジョン。米軍ダッジトラックが映ったあと1分ほどカット。
マルセルはレコード(ワグナーのワルキューレ)をかける。クリスティーナは壊れた人形を縫い付けて直しマルセルに渡してやる。しばらくするとレコードは自然に止まる。リトルジョンが身を起こし水をくれと頼むシーンに続く。
・クリスティーナがこれまでの経緯をリトルジョンに話したあと1分15秒程カット。
アンリ達はまずドイツ兵の歩哨に出会い、話をした後テントの中へ連れて行かれる。ドイツ少尉の「何だって、アメリカの将校がどうした?」のセリフへ続く。
・立ち上がって出て行こうとするリトルジョンにピストルを向けるクリスティーナ。外で「アメリカーナ」と声が聞こえたあと10秒少々カット。
ドイツ曹長は「手を上げて出て来い」と呼びかけ様子をうかがうが何も動きがないのでサブマシンガンをぶっ放すシーンへ。
・続いてリトルジョンとクリスティーナが映り再度「アメリカーナ」と声が聞こえたあと15秒カット。
ドイツ曹長はもう一度出てくるよう呼びかけるが応答なし。それを見たアンリはわき腹を押さえ英語で「負傷してるんだ(wounded)」と2回繰り返す。意味がわかったらしい曹長は「ハインツ、見て来い」と指示。ドイツ兵二人が立ち上がるシーンに続く。
●ドイツ兵戦死者:3名、アメリカ兵戦死者:1名
●出場メカ:P-51Dムスタング(ドイツ軍Me109役で)。米軍GMCトラック、ジープ、ダッジトラック、ダッジWC54(救急車)。
●実写フィルム:特になし。